ガープの世界 The World According To Garp
出演:ロビン・ウィリアムス, グレン・クローズ
監督:ジョージ・ロイ・ヒル
製作:1982年
原作:
ジョン・アーヴィング
ジョン・アーヴィングのミリオンセラーとなった原作を映画化しただけに、内容が濃い。舞台は、第二次世界大戦後の混乱期から始まる。世にも不思議な看護婦ジェニー(グレン・クローズ)は、ガープとだけいうだけで、記憶喪失して、いつも勃起だけする兵士の腰にまたがって、私生児を産む。兵士は死んだが、彼女の欲しいのは子供だけだったので、未練も愛情もない。
子供のガープが主人公の映画だが、看護婦姿でどこにでも現れる母親ジェニーこそが、観るものに勇気と慈善の真の姿を教えてくれる。母親の自伝『性の容疑者』が超ベストセラーとなり、ウーマンリブ運動の指導者に祭り上げられ、彼女のまわりにフェミニスト、性転換した大男、強姦され、舌を切られた少女エレン・ジェイムスの事件に抗議して自らの舌を切り取る党員たちが集まってくる。
そして、ガープの大学講師の妻と教え子との不倫。それに絡んでの交通事故。交通事故による息子の死。母ジェニーは、ニューハンプシャー州知事選の応援演説中に暗殺される。などなど様々な不幸な事件が続く。それでも、悲壮感や悲しみがあまりない。爽やかな映画になっている。その後の原作の名作
『サイダーハウス・ルール』(The Cider House Rules) につながるサイダーのような爽快感が残る。